2020年6月16日、交信回数5回、それでも掛け値無しで大切な山と無線大好きな方を北アルプス、焼岳北峰、滑落事故により失いました。
この方の山岳移動運用は、430.250MHzSSBモードでしか無線交信しませんでした。
【SOTA】430 SSBモード
ワールドワイドで世界一位
これまで、430FMモードでしか交信出来る周波数が無い私には、いつまでたっても交信出来ないのでした。
(持っている無線機に何かを後付するというのではなく、無線機を新たに買い直さないと駄目)
(無線局の免許もこれに併せて、周波数使用許可を得ないと駄目)
430のSSBモードに出たくて、今春、無線機(FT-818ND)を増設しました。
4月12日、QOT局との初の交信、電波が弱くお手数をおかけしました。
QOT局は、超人気者だったので、日本各地から交信希望局が殺到し、時間毎にアンテナの向きを変えるのが通例でした。
「2(中部)エリアにアンテナ振って~」との催促を受ける中、1(関東)エリアの弱い電波を拾ってくださいました。QOT局は、好感の持てる交信話術というのでしょうか、前の交信が終わる度に、「このままマイクを握ります、JJ0QOT受信します」との合いの手は、ヘッドフォンを介して、小さく弱い音を懸命に聞いている当方にとって、PTTスイッチを握るタイミングを把握するのに助かりました。
並み居る交信希望局の下を掻い潜っての自局コールサインの送話に役立ちました。
「春日部局どうぞ~」嬉しかったです。
ラストとなった群馬・子持山との交信で、「IZYさんとの交信、楽しくなってきました」との弁を頂き、”上手いなこのオヤジ~”と喜びました。
16日、焼岳アクティベート当日、仕事を休んだろか?!と真剣に考えましたが、家庭内総通の許可が下りる筈もなく(涙)
これらドンドン交信回数が増える筈だったのに。本人も、この時期の登山、誰にも迷惑を掛けること無く山行を行わないといけない、自分の持つ力量を過小評価して、プランを作らねばとブログで書かれていたのに。
ほんのひと時でしたが、楽しい交信で意思疎通出来たこと嬉しく思っています。
謹んでご冥福をお祈りします。
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